おぼえがき

観劇の記憶です。感想や考察も含みますが、自分の覚書としておいています。

舞台 Yè-夜- おぼえがき・感想

円盤が出ないということで、普段あまりしないのですが、記憶の劣化が悲しいので、覚えていられるうちに記録することにしました。

なので感想というよりあらすじ、セリフのメモです。

書いてる本人はまつむらくんを推してるので、そのあたりが詳細かもしれません。

できるだけ初日に感じたことを記します。

たぶん何度かに分けてアップする。


原作映画も見れず、予備知識のないまま着席。開演時間が近づいて、客席が暗くなり静かになる。上手通路のドア付近が明るくなると、水仙がまっすぐ前を見据えて表れた。すぐあとに夜来香が続く。こんな始まりと思わずすでに心臓止まりそう。


夜「なぁ…どこへ行くんだ…?」

水「…」

夜「なぁ」


夜来香は不安げというか、不思議そうな声だった。まだこの「なぁ」の声からはどんな人物かはよくわからない。そのまま舞台に向かって通路を歩く。舞台上を見上げて


「トンネル…?」


そのまま下手から舞台に上がろうとするところで暗転、固いコンクリートを歩く足音だけが響く。このシーンで怒りの旅団の地下に響く靴音思い出した。


照明がつくと、白いベッドのある部屋にいる水と夜。


水「いい場所だろう?ここは俺とコンクリートの匂いしかしない。ここでやるぞ。ここでやると、世界の果てにいるような気分になれるんだ」ここで噛み付くみたいに水→夜にデープキッス。1度目の心肺停止。ここからしばらく呼吸してなかったと思う。


離れたとおもったら水が夜のシャツのボタンに手をかけて外して行く。手元はボタンを外してるのに、目線はずっとお互いの目を追ってた。今度はジリジリもどかしくなった夜が水にデープキッス。ここが一番キッス的には激しかったかな。ガチで舌入れてるのが見えてひえええええってなった。死んだ。


キッスしてる時、水がほんと幸せそうというか、艶のある表情してて、初見は演技なのかなーとおもったけど、よくよくみてると水の一目惚れだから、マジで気持ちよかったんだね。他の客相手の時とは全然違う顔してた。


ここからは夜来香の音楽に合わせて(?)多分暗転が3回くらいあって、照明がつくたび対位がかわる水夜水のくんずほぐれつ。二人ともめっちゃ喘ぐ。開始数分で何度目かの死亡。もはや死にっぱなし。


最後二人が果ててチューするところ、夜が結構しんどい体制(腹筋ないとできない体制)でチューして果てたあと耐えてたのがすごいなーとどうでもいいことを頭の片隅で思ってた。


初見は目の前の光景が処理できなさすぎて、そんなことを考えたことしか覚えてなかったのかもしれない。


ここで回想シーンはおしまい!舞台は夜の路地裏に移ります。


たぶん10分くらいの出来事なんだけど、この冒頭があったから世界を理解して入り込むことができた。緊張の糸張り詰めたまま、息を殺してカーテンコールまで見ていられたと思う。


売りの娼婦や男娼が一人、また一人と客とともに消えて行く。そこに真っ赤なドレスの娼婦が一人。


水「見慣れない顔だね?新人?」

薔「そう、始めたばかりなの。新鮮なのは嫌い?」

水「古いより新しい方がいいよ。なんだか慣れてるみたいだけど?」

薔「そういうふりよ。男はこういうのが好きなんでしょ?」

水「違うよ、実際慣れてる奴しかいないから、男がそういうふりに合わせてやってんの」

薔「じゃあ試しにやってみる?慣れてるかどうか」

水「いいよ、ただし金は払わない、俺はなんとなーく手にとって、なんとなーく試すだけ」

薔「人をものみたいに言わないで!いままで私のことお試しで済んだ奴いないから!」

とかこんなやりとりだったはず。

そして水がただし金はショバ代ってことで、もう払ってるというと

薔「あんたも売りなの?」

水「あれ?オレ体売ってるように見えない…?」とヘソチラしながらセクシーポーズ。そこにサラリーマン風の馴染みの客が現れる。

客「今日も売ってくれる?」

水「手?それとも口?」

客「口」

水「ホテル?それともトイレ?」

客「トイレ」

水仙は交渉成立の合図として自分のネクタイを客に握らせる。握らせた後、路地裏に消えていった。この後薔薇も客をとって、嬉しそうに消えて行く。


再び行き交う客と娼婦男娼たち。路地裏のあちこちで淫猥な雰囲気。


なぜかそこに場違いな雰囲気の夜来香が紛れ込んでくる。行き交う人たちにびっくりして逃げたり隠れたり目を背けたり。


客と歩く水仙とすれ違う。先に歩く客を行かせて、立ち止まった水仙と夜来香の目が合う。

二人の距離が近付きそうになった時、水仙の客が戻ってくる

水「やっぱり今日はパス」

客「トイレが嫌ならホテルでもいいよ」

ゴタゴタあって客を帰すと、隠れていた夜来香が戻ってくる。無言でネクタイを差し出す水、おそるおそるそれを手に取る夜………


というところで再びの夜来香が流れて暗転。


暗転してる間、上手では薔薇と客のラブシーンが繰り広げられてる。慣れてるのと新鮮なのどっちがいい?好きな方で満足させてあげる♡ってドレスを脱いでくんだけど、わりと女性的にはギリギリのところまで脱いでた。


そんなことが上手で繰り広げられてるもんだから、暗転はしてるものの逆光でほんのぼんやり水夜が何してるのかが見えてる。

暗転してるけどちゃんとチューしてる!!!チューしてる間に黒子さんたちがシーツを運んで来てくださって、ベッドを作ってる!

たぶん暗転の間、二人はチューした服を脱いでパンツまで脱いで(夜は靴下はいたまま)最後水が騎乗位で果てるまでを組み立ててるんだけど、お稽古場では一体どうなってたのだろう…

明るいままやってたのだろうか…


ここで照明がつくと、冒頭のシーンで果てたところにつながる。夜の体制がしんどいやつ!チューして体を離したとき、二人ともそれぞれ自分の唇に触れてる。果てた夜がシーツに沈んでくのがめっちゃやらしかった。首が反ってて顎が上むいてるの、喉仏の上下がとんでもなく扇情的でした。二人ともめっちゃ喘ぐし対位もコロコロ変わるので、抱いたのか抱かれたのかもはやもうわからない…


この後水がうまいことシーツでいろんなものを隠して夜の腹の上から退いて隣に寝るんだけど、初日は結構時間かかってたのに日に日に移動の技が磨かれて(?)時間が短くなっていった気がするw

観劇した席によっては、シーツの中がチラチラ見えることがあったんだけど、マジ何もはいてないのねお二人…徹底的にとはこういうところにもか…なかなかはらはらしましたが、どうやら前貼り(?)はしていたと聞きました。

でもお尻は何もないから、夜がパンツ履くシーンは毎公演はポロリしないかドキドキだったw


それはそうと隣にうまく潜り込んだ水は黒のボクサーを履くいてベッドから出て行く。グレーのボクサーを夜の腹にポイすると、夜もシーツの中でパンツ履く。いままでのディープな絡みはなんだったのかと思うくらい素っ気なくてめんどくさそうな水。



水「いくら?」

夜「なにが?」



ここで初めて夜の素の声らしき声が発せられて、この飄々とした、悪気のない明るく幼さすら感じる声色にめっちゃびっくりした…


前情報で


ゲイの自分に後ろめたさを感じる青年

水仙と夜の世界に溺れて行く


にプラスして出されてたビジュアルがめちゃくちゃなイケメン(男前)だったから、こんな子供みたいな声発するんや?!??!?って驚いた。


水「なにって、売りだろ?」

夜「働いてるよ、普通に」

水「普通にってなんだよ、売りでもないのになんであんなところに立ってたんだよ」

夜「それを言うなら君だってそうだろ」

水「俺は毎晩あそこで男相手に売ってる。たまに自分でも買ってる。……たまにだけど」

この、たまにだけど、が、初日が一番ボソッと隠したい風に聞こえた感じがすごく好きだった。たまに買うの相手がたまたま夜来香かーーーー一目惚れだーーーー

そんな水に


夜「冗談でもそう言うこと言うなよ!」


とめっちゃ笑顔で応える。めちゃくちゃいい笑顔。それが水の感情を煽ってしまって


水「笑えるほど面白いか?!」


とイライラを募らせてしまう…そこに電話の着信音。どうやら会社の先輩。学生時代の友人に会ってると嘘をつく夜。それがまた水仙のイライラを増幅させる…


電話が終わった後、俺の行ってた学校にお前みたいのいなかったけど?と聞く水に、

わかるだろ?(察しろよ)的に流す夜。ますますイライラの水。やっとイライラを察した夜があれやこれやで水の機嫌を取ろうとする。


夜「いくら?」

水「いいよ仕事外だから」ネクタイを結ぶ水

夜「……!」回り込んでネクタイを結んであげようとする

水「いいって!」この辺のやりとりがめっちゃ夜わんこみがあって可愛かった。全くこんな子だと思ってもみなかったから、この辺りのやりとりはびっくりしたなー。


自分に興味持ってもらいたくて、音楽プレイヤーに入ってる夜来香の曲をみつけて

夜「夜来香、僕も好きだよ!」どう思う?と同意を求めるけど、世界の果ての部屋から出て行ってしまう水。追いかける夜。

ここが唯一


夜来香


の名前を自分で名乗った時だったな。本名かどうかわからないし、その後名前なんてどうだっていいって言うんだけど。


路地裏に戻ってくる夜と水。帰り道は?

夜「あっち!」腕全体で上手を指す

水「じゃあ俺はこっち」片手の指先で下手を指す

ここも夜は全力で必死でほんとワンコ。

今度はいつ会える?という夜に、売りと客以外の関係に興味ないから。別々の道を行くようにはけて行く。


夜来香ワンコが意外すぎてなかなか衝撃でした。事前情報でこんな子だとは全く思わなんだもん…